Amazonはなぜセールスを頻繁に行うのか?
こんばんは、鈴木です。
今回はAmazonがなぜセールスを行うのかについて私なりの意見を書かせていただきました。
Amazonは数あるネットショップの中でもダントツの知名度を誇っている企業なのですが、実際のところ海外の企業であるAmazonがなぜここまで日本で知られているのか気になったことはありませんか?
このことについてもわかるような内容になっていますので、あなたのショップを生まれ変わらせるきっかけになるかもしれません( `ー´)ノ
Amazonがセールを行う理由
Amazonがセールを行う理由として以下のような理由があります。
1.集客
2.商品紹介
3.販売
4.自社ブランディング
これらの理由があるからこそAmazonはセールを頻繁に行っています。
詳しくご説明させていただければと思います。
1.集客
Amazonが行う集客方法は一つだけです。
それは広告です。
営業やビラ配りやネットワークビジネスみたいな口コミなどをは行っておらず、様々な媒体に広告を出すことによって日本で屈指の知名度を誇る会社となりました。
「これだけ?」
ってなるかもしれませんが、これだけで十分なのです。
Amazonというビジネスモデルではこれが最も効果的で成果の出やすい方法なのです。
なぜかといいますと、Amazonみたいなネットショップでは、商品がすべてであり、商品をどのようにPRするかが売り上げのカギになります。
そのことを知っている人たちは商品を紹介するようなチラシや広告を投稿し集客を図ろうとするのですが、Amazonはネットショップでありながら違った集客方法を行っています。
それは、商品の情報を掲載しない集客を行っているのです。
AmazonのCMを思い浮かべていただければと思うのですが、AmazonのCMの中には商品に関する情報はないと思います。
では、どのようなCMを行っているのかというと、それは、Amazonという会社のCMを行っているのです。
Amazonは商品の値段をPRするのではなく会社名をPRし、その結果Amazonがどのようなところか知らない人でもAmazonという名前は知っているというところまで知名度を得ました。
他の企業様のCMでは商品を紹介してしまっているので、商品に目がいってしまい、会社のこと覚えてもらえないことがほとんどです。
なので、Amazonとしてはセールを行っていないときは知名度を広げて、セールを行うことで知った人に対して興味を持ってもらうきっかけを生み出し、その結果ホームページまで訪れてもらうといった流れを生み出しているのです。
このような効果が期待できるからこそ、Amazonはセールを頻繁に行っているのです。
2.商品紹介
上記でセールの理由について書かせていただいたのですが、実際のところ集客をかけただけでは商品は売れません。
いくら知名度を上げて、ホームページが見られるようになっても、ホームページ自体がよくなければ見られるだけで終わってしまいます。
これは多くのネットショップに共通する課題でもあり、知名度だけでは販売できないのがネットショップです。
ですが、Amazonはこの課題もあるものを使うことで解決しています。
そのあるものっていうのが、プラットフォームです。
Amazonの場合のプラットフォームはホームページになります。
「ホームページであれば他のショップにもある」
と思われるかもしれませんが、Amazonのプラットフォームには他のネットショップとは違った部分があります。
それは、関連商品の紹介の仕方です。
一般的なネットショップの関連商品の紹介の仕方は、見てくれている人が見ている商品に近い商品を紹介するだけで終わっていることがほとんどです。
ですが、これでは利益を最大限高めることが難しくなります。
どういうことかといいますと、ネットショップを訪れる方の多くが
「いい商品を安く買おうとしています」
これはネットショップのみならず店舗でも同じことが言えるのですが、セールなどを行ったときは、多くの方が安い商品を求めてサイトを訪れます。
その時に、多くのネットショップは、商品を販売するために、お目当ての商品と関連している安い商品を提示してしまっているのです。
確かに安い商品を提示することで商品が売れるようにはなるのですが、お目当ての商品より値段の低い商品を提示してしまっているとそれだけでせっかく販売できた商品(お目当ての商品)をみすみす逃したことになります。
このような販売を続けてしまっていると売り上げが伸びないうえに、数をこなすことでしか利益を上げることができなくなってしまうので、厳しい運営を強いられてしまいます。
なので、ネットショップで商品提供を行う際は、相手に安い商品だけじゃなくて高い商品も提示するべきなのです。
もちろん、ただ高い商品を提示するだけでは商品を販売することができないので、売れるための仕組みを組んでおきます。
どのような仕組みなのかといいますと、それは、相手に購入した後の未来を見せる仕掛けです。
お客様が商品を購入するとき、安さはもちろん大切なのですが、もう一つ大切なことがあり、それは、その商品が自身の願いをかなえてくれる商品であるかどうかです。
自身の目的を達成することができなければ安い商品を購入しても意味がありません。
なので、高い商品を販売するときは、相手がその商品を購入した後どうなるのかを伝えることで商品が売れやすくなります。
では、この仕掛けをどのように作るのかというと、それは口コミです。
口コミは、その商品を購入した人たちが自由に投稿することができる部分で、この部分をつけることで相手に未来を見せることができます。
なぜかというと、口コミ掲載されているコメントは実際に購入した人、つまりは、自身の少し先の未来にいる人たちの意見になるので、具体的に自身がこの商品を手にした後の未来を想像することができます。
その結果、安い商品と高い商品でコメントを比べたときに、高い商品のほうが安い商品よりもコメントがよければ、高い商品を購入してくれるようになります。
この仕組みを取り入れるかどうかでネットショップの売り上げが大きく変化し、Amazonはこの仕掛けがプラットフォーム内にちりばめられているからこそセールをするたびに商品が売れるようになるのです。
3.販売
Amazonは販売の部分も優れており、この部分も強いからこそセールを頻繁に行っています。
ここでお伝えさせていただく、販売の部分とはどの部分かといいますと、それは購入ボタンの部分です。
購入ボタンの部分はあまり意識されていないのですが、この部分を意識することで離脱率を減らし、成約率を高めることができます。
具体例を挙げてご説明させていただければと思います。
例えば、あるネットショップで買い物をした際に、購入するまでにいろいろな手続きがあるとあなたはどう思いますか?
毎回買い物をするたびに、いくつものページで確認作業があり、毎回クレジットカードの番号を打ち込むってなると、それだけで
「めんどくさい」
と感じてしまうと思います。
たとえ意識していなかったとしても、別のネットショップで買い物をしたときに手続きも少なくスムーズに買い物ができたらどう思いますか?
「こっちのネットショップのほうがいい」
と意識していなくても思うと思います。
いま、ネットショップは多く存在しており、どこのショップも品揃えが豊富です。
Amazonで購入しなくても楽天やヤフオクなど、様々なネットショップがあるので、値段も品ぞろえも変わらないのであれば後者を選ぶと思います。
このように、購入部分一つでも離脱率や成約率が変化してしまうのです。
では、Amazonはどのようにこの問題に取り組んでいるのかといいますと、Amazonには購入ボタンが2つあります。
一つが他のネットショップでもよくあるようないくつかの過程を進んでいく方法で、もう一つはボタンを押すだけですべてが完了してしまう方法です。
つまりはそのボタンを押すだけで商品を購入することができてしまうのです。
このボタンがあることによって、「商品を購入したい」と思ったときに決済されるので、成約率が高くなり、離脱率も減らすことができます。
※ただ、この部分はよほど知名度や信用度がない限り「あやしい」と思われてしまうので、導入を検討する場合は苦情が出ないように注意が必要です。
4.自社ブランディング
上記(1つ目)の部分でAmazonの商品は知らなくてもAmazonっていう名前が広がればそれがきっかけになるといったようにお伝えさせていただいたと思います。
これは知名度を獲得することはもちろんなのですが、自社のことをブランディングすることができます。
自社がどのような会社で何を提供しているのかというのを広告を出すことで
「○○という会社は○○というのを扱っているんだ」
と知らせることができます。
なので、広告を出すときに自社の商品やサービスをPRしてしまうことが多いのですが、Amazonは少し違った方法でCMを出しています。
それは、商品や有名人を出さないPRです。
よくあるCMでは有名な芸能人や知名度のある人を活用してプロモーションを行っているのですが、Amazonはそのようなことは行っておらず、その時のトレンドやコンセプトに合わせて広告を出しています。
それによって、やりたいことを伝えることができ、なおかつ商品や芸能人に目がいかないので、Amazonという名前が広がりやすく、なおかついいイメージを持たれやすいです。
こういった戦略を行っているからこそAmazonは知名度もありいいイメージがもたれている会社となっているのです。
これの戦略や仕組みを兼ね備えているからこそ、Amazonはセールを頻繁に行うのです。
この考え方を個人で導入することはできるのか?
この考え方を個人で導入することはできるのか?
Amazonのセールについて書かせていただきましたが、最後に、このようなセールの考え方ややり方を個人でも導入することができるのかについて書かせていただければと思います。
結論としましては、導入することは可能です。
なぜかというと、Amazonはネットショップの会社です。(現在は店舗なども出ていますがメインはネットショップ)
ネットショップということはその考え方ややり方などはすべてネットショップ内に込められており、極論を言えばAmazonと同じ基盤を作り、同じセールス方法をすることができれば同じことができるようになります。
ですが、現実的に考えると、個人か全く同じようなことをすることは難しいと思います。
なので、個人がAmazonとまったく同じことをするのではなく、Amazonの考え方を取り入れた自身のプラットフォームは作成することでAmazonのいいところだけを取り入れた自身のオリジナル基盤を生み出すことができます。
そういった点でもAmazonから学べることは多くあり、深く知れば知るほどビジネスの参考になることがいくつもありますので、もし今うまく行っていないのであればAmazonの考え方を勉強してみることも一つ方法だと思います。