自社商品の値段を自信をもって設定する方法
今の時代になって個人でも商品を持つことが当たり前になっていました。
セミナー、 デジタルコンテンツ、ハンドメイド、オンラインスクールなど、
様々な場面で値段を設定するということがあると思います。
その値段を設定する際に
「本当にこの値段でいいのか?」
と思ったことはありませんか?
多くの方がライバルを参考にして値段を設定していると思うのですが、これ押している間は、せっかく取ることができた利益を自ら損にしてしまっている場合があります。
そのようにならないためにも今回は値段設定についてお伝えできればと思います。
目次
なぜ価格設定ができないのか?
引用元:https://globis.jp/article/4023
個人の人たちが価格設定を明確に行うことができない理由としては以下のような理由があります。
価格設定ができない3つの理由
・商品に自信がない
・市場を理解できていない
・戦略が明確じゃない
・商品に自信がない
そもそも販売している商品自体に自信がない場合があります。
自分が作った商品となると
「本当にこの商品でお客様は満足してくれるのか?」
「ライバルと比べると自分の商品は劣っているのではないか?」
といった考えに陥ってしまい、このような状態で価格設定をしたとしてもライバルに合わせるだけの価格設定になってしまいます。
・市場を理解できていない
価格設定ができない理由として市場を理解できていないということがあります。
自社で扱っているジャンルの市場が
「どれぐらい市場規模で」「どれぐらいの人がいて」「どれぐらいのライバルがいるのか」
などを明確にできていない時に自信を持って価格設定ができていない場合が多いです。
・戦略が明確じゃない
商品を販売するための戦略が明確になっていない時も価格設定ができていない場合があります 。
商品を販売する際、集客をしたり、教育をしたり、サポートをしたりといくつかの段階を進んでいって初めて商品が売れます。
その際に、これらの戦略が明確になっていないと
「いくら利益を取るべきなのか?」
というのが曖昧になっている場合がほとんどなので、明確な値段設定ができていない場合がほとんどです。
以上のような理由があって多くの方が価格設定を自信を持って行うことができていません。
価格設定でやってはいけないこと
引用元:https://www.chaco-web.com/blog/what-you-should-not-do-when-creating-website/
価格設定を行う際にいくつかやってはいけないことがあります。
このことをやってしまうとせっかく商品を提供しているのに十分な利益をとることができずに終わってしまう可能性があります。
十分な利益をとることができていないということは、事業が回らなくなってしまうので、最悪の場合、会社が潰れます。
そのくらい利益をとることは大切ですし、価格設定だけで会社の未来が決まっていきます。
そんな価格設定の際にやってはいけないこととしては以下のようなものがあります。
価格設定でやっては行けない事
・ライバルと金額を合わせること
・利益の取れない値段設定
・ライバルと金額を合わせること
上記でも何度かお伝えさせて頂いていますが、ライバルと金額を合わせることをしてはいけません。
理由としては、ライバルと自社の状況の違いにあります。
例えば、マッサージ屋を運営しているとすると、自社ではマッサージを一人で行っていて、ライバルはマッサージを仕組み化して複数人の人が担当を持って行なっているとします。
そうすると、ライバルの方が仕組み化ができているので、効率よくマッサージを行うことができ、一人当たりの負担を減らすことができる事から、低コストでサービスを提供しています。
そのことを知らずに、自社も負けじとライバルと同じ値段設定をしてしまうと、毎日残業をしなければならないほど激務をしなければならなくなってしまいます。
このように同じジャンルの商品を扱っていたとしても自社とライバルとでは環境が異なっているので、環境に適した値段設定をしなければ、自社を苦しめることになります。
これが、ライバルに合わせて値段を設定をしてはいけない理由です。
・利益の取れない値段設定
これは心優しい人がよくやってしまうのですが、値段設定をなるべく低くしようとしてしまうことがあります。
「多くの方に利用してもらいたいから」
という気持ちからこのようなことをしてしまうのですが、実は、この行為は自社も苦しめてお客様を苦しめてしまうことになりかねません。
なぜかと言うと、自社からすると値段を下げると利益率が減ることになるので徐々に事業が回らなくなってきます。
すると、サービスが続けられなくなってしまうので、事業を止めなければならなくなってしまいます。
そうなるとお客様はどうなりますか?
せっかく継続的に利用してくれていたお客様がサービスを利用できなくなってしまい、両方が損する結果になってしまいます。
そのようにならないためにも、利益は取らなければいけないのです。
しっかりと利益を取り、サービスを継続し、さらにはサービスの改善を行うことでお客様により良いサービスを提供できるような環境を整えていく方が事業としてもいいですし、お客様としても喜ばれます。
そのような事業を目指すためには、利益の取れる価格設定を行う必要があります。
この二つのことをやっている間は、事業も安定しませんし、お客様にも満足のいくサービスを提供することができません。
なので、この二つの方法で価格設定を行うのはお勧めしません。
では、
「どのようにすれば自信を持って価格設定を行うことができるのか?」
について次にお伝えできればと思います。
自信を持って価格設定をする方法
自信を持って価格設定をする方法、たった一つです。
その方法というのが
自信を持って価格設定をする方法
→目標金額から価格を設定する
この方法で価格を設定することで、事業に最も適した価格設定を行うことができます。
目標金額から価格を設定する
多くの方が商品やサービスから価格を設定していると思います。
確かにこの方法で設定をすると、ライバルと合わせやすいですし、値段設定のイメージがつきやすいと思います。
ですが、この方法で価格設定をしている間は、上記にも書かせていただいたように自社にとって十分な利益をとることができない場合が多くなってしまうので、お勧めしません。
なので、自社の目標とする利益から逆算して商品やサービスの値段を決めていくようにしましょう。
このように価格設定をすることで、自社に適した利益をとることができるようになります。
ですが、ここで一つ疑問が出てくると思います。
それは、
「そんなことして商品が売れるのか?」
ということだと思います。
多くの方が、商品が売れないからこそライバルに合わせて値段を下げている場合がほとんどなので、
「自社に値段を合わせてしまっていいのか?」
と思われるかもしれませんが、あることをすることでこの問題を解決することができます。
それは、値段に合わせて商品やサービスを改善することです。
例えば、上記の例を参考に、マッサージ店を運営していて、ライバルの方が環境が整っていて自社は一人で運営しているとします。
ライバルは環境が整っているので値段を下げることができますが、自社は一人で運営しているので値段を下げてしまうと事業が潰れてしまいます。
この状況で自社がライバルよりも値段を上げて商品を販売しようと思ったのであれば、専門店にしてしまうのも一つの方法です。
ライバルが全身マッサージを提供しているのであれば、自社は「お腹周りのマッサージ専門店」という風にしてしまうことで、ターゲットを明確にすることができるので、料金をあげたとしてもお腹周りのマッサージをしたい人にとっては自社を選んでくれます。
他にも、店内をおしゃれにして値段を上げてみたり、
「マッサージをしてくれた人にはヘッドスパを無料でご提供」
みたいなことも行うことができます。
このように、事業の利益から商品の値段を決める事で足りない部分を別の要素で補う考え方をすることができるのですが、商品やサービスから値段を決めてしまうと、ライバルに合わせる事しかできないので、このような対策を行うことができません。
なので、値段設定を行う際は、商品やサービスから決めるのではなく、自社の目標利益から商品やサービスの値段を決定するようにしましょう。
最後に
価格設定は、ビジネスを「成長させる上」でも「継続させる上」でも重要です。
事業を行う上で
「いかに利益を追求するのか?」
ということは絶対に忘れてはいけません。
これを忘れてしまうと提供側も損になりますし、お客様からしても損になってしまいます。
このような事態に陥らないためにも、商品やサービスを提供する際は、価格設定を正確に行うようにしましょう。